こんにちは!
ゆきかぜです
今回は“個別株投資の基礎”《第4弾》ということで、
『自社株買い』について分かりやすく解説していきます
『聞いたことあるけど、イマイチよくわからん』
『投資家に何か影響があるの?』
という方には、よりオススメです
この記事の結論から言うと、
自社株買いは
企業/投資家、共にメリットがあります!
また場合によっては、
知ってる・知ってないで皆さんの投資評価額にも影響してきます
この記事では
・自社株買いによる影響
上記について解説します
では見ていきましょう!
自社株買いとは?
自社株買いとは
をいいます
『んん?(笑)』
と言う方向けにめっちゃ嚙み砕いて解説すると、
会社が自分の株式を買い戻す
といった感じですね(まんまですw)
ですが、
実はこの自社株買い…
株主に取っては凄くメリットなんです!
例えば
『株式会社ゆきかぜ』 という会社があったとして、
【10万円】の株式を【1,000株】発行したとします
全部売れたとしたら、
10万円 × 1,000株 = 10億円
これだけ会社の運営資金が集まりますよね?
ですが、
この10万円で売り切った株式を
仮に30万円で自社株買いしたらどうなるでしょうか?
30万円 - 10万円 = 20万円
この値差の分だけ、
株を買った皆さんが得をするというわけです
『でもそんなことしたら会社にメリットなくない?』
と思った方もいるかもしれませんが、
自社株買いをする事で
株価が上がる可能性があります
こちらについて説明していきますね!
自社株買いで株価が上がる理由
自社株買いをする事で
株価が上がる理由ですが、大きく3つあります
ひとつずつ見ていきましょう!
株が減ることで『価値』が上がる
こちらは簡単に言うと
『需要と供給』の話です
例えば同じ石でも、
・採掘場から掘り起こされたダイヤモンド
どちらに希少価値があるかなんて
言うまでもないですよね(笑)
株式も同じで、
市場に飽和した株とは、
言ってしまえば『いつでも買える』って状態です
しかし、
自社株買いにより市場に出回る株が少なくなれば、
その株には希少価値が出てくるわけです
『少なくなって、逆に高くなる前に買っておかないと!』
そう考える投資家が増えれば、
自然と株の価値は上がっていきます
増配傾向がある
株式が少なくなることで、
企業が株主に払っていた配当金が増配される可能性があります
分かりやすく数字で説明すると、
こちらで配当金を出していたとします
すると、
こちらが全体の配当となります
しかし、
それが200株の自社株買いにより
市場に出ている株が300株に減ると
これだけの配当でいいのです!
企業側が200,000円浮いた結果どうなるかというと、
『今まで1,000円配当だったのが、3,000円に増配されるかもしれない!』
投資家がこう考えると
株の希少価値と相まって、
その会社の株価が右肩上がりになる可能性があります
そうなってくると、
売り手良し・買い手よし・市場良しの
まさに『 三方良し 』
上手くハマれば皆が喜ぶ相場となるのです!
一株当たりの価値が上がる
先ほど申し上げたとおり、
市場から株数が減るということは
一株当たりの価値が上がるという事です
それにより、
- ①希少価値
- ②増配の影響
もありますが、
要は「一人当たりの分け前」が増えるのです
分かりやすく数字で見てみましょう!
こちらを現在の価値を算出すると、
つまり、
一株あたりの価値は『500円』になります
しかし
会社の利益がそのままで
株式数が5,000株に減少するとどうでしょうか?
なんと株の価値が2倍なりました!
『市場から減って売らずに持っておけば、貰える利益が増えるかも!』
こういう投資家が増えれば、株価も連動して上がります
自社株買いで株価が上がらない事もある
今までの内容を見ていると
『企業が自社株買いしたら株価が上がるのか🤔』
と思いがちですが、
実はそうではありません
こちらもひとつずつ見ていきましょう!
成長企業の自社株買い
成長中の企業が自社株買いを行うと
投資家からはかなり煙たがられます
“成熟企業”ならまだしも、
成長企業は自社株買いに回すより
『設備投資』
『人材育成』
に資金を回す方が、
長期的に見て良いからです
それをせずに自社株買いに会社が走ると、
『この企業はもう成長する見込みがないのかな』
と、
投資家に受け取られる可能性があります
そうなってくると株価は上がりません
何事にもタイミングが大事ということです
業績不良の会社が自社株買い
企業側が
『自社株買いをします!』
と高らかに宣言していても、
業績が悪ければ株価は上がりません
財務状況や業績を確認せず、
慌てて買うと損をする場合があります
そもそも自社株買いしないかも…
先程の様に企業側が自社株買いを宣言していても
企業がそれを約束したわけではありません
『10億円分を自社株買いします!』
と言っていても、
実際に行った買い付けは
「その半分以下だった…(´;ω;`)」
なんてのはザラです
自社株買い発表時にいきなり買うのではなく、
過去に自社株買いをした時のデータがどうなっているのか
前もって調べておくと良いでしょう
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は『自社株買い』について学んできました
まとめておきましょう
- 自社株買いとは、企業が発行した株式をその企業自身の資金を持って市場から買い戻しを行うこと
- 自社株買いで株価が上がる理由は3つ
- ①株が減ることで価値が上がる
- ②増配傾向がある
- ③一株当たりの価値が上がる
- 自社株買いで株価が上がらない理由は3つ
- ①成長企業の自社株買い
- ②業績不良の会社が自社株買い
- ③そもそも自社株買いしない
こんな感じですね!
自社株買いは株主への代表的な還元です
事実、
去る2019年はオリックスや野村総研をはじめとした大手企業が
自社株買いのオンパレードでした
それだけ企業が株主に対して還元率を上げてきているのです
チャンスは活かすに越したことはありませんが、
投資初心者の方が自社株買いの波に乗って
個別株を短期売買するのはオススメできません
ダメとは言いませんが、
初心者が専業のトレーダーを相手取るには分が悪いからです
『じゃあ、どうすればいいの?』
と思われるかもですが
ゆきかぜ的には
インデックスファンドをひたすら積立投資すれば良いと考えます
極端に大きく利益は出ませんが、
ファンド内の1社が自社株買いをしたら
微々たるものかもしれませんが
良い恩恵は受けれます
荒波に挑戦するのも個人の自由ですが
ある程度慣れてからでも遅くはないと思いますよ?
購入前に、
自身のリスク許容度
と相談してみましょう
自社株買いの恩恵を受けるには
自分自身が投資家に回り、
実際に投資を始めなければ意味がありません
少しづつ行動し、自由な人生を目指しましょう!
ここまで参考になれば嬉しいです!
では、また次の記事で~