【投資】個別株投資の基礎!「YOC」について知ろう

投資

皆さんこんにちは

ゆきかぜです!

今回は『個別株投資の基礎シリーズ』ということで、

YOC』について分かりやすくご説明します

このシリーズでは、

株式投資ないし投資初心者向けに

投資の基礎知識を分かりやすく発信しています

記事数もかなり多くなってきたので、

ブログを初めから読んで頂いている方は

かなりの知識が付いたのではないでしょうか

それに伴い、

今回のYOCも非常に重要な話になりますので

最後までご覧いただくと幸いです

この記事では

・YOCについて
・YOCの注意点

これらについて解説します

株式投資の知識レベルを上げたい方は必見です!

ではいきましょう!



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YOCとは

このYOCとは『Yield On Cost』の略称で、

配当金を《投資原価(買った時の金額)》で割った数値を言います

難しく考えずに、

“ちょっと特別な配当利回り”と思って貰えれば良いです

ちなみに読み方は《イールドオンコスト》ですね

  • 《計算式》YOC = 配当金(現在値) ÷ 投資原価

この指標の特別なところは、

ROEやROAといった全ての投資家が共通となる指標とは違い、

投資家ごとに数値が変化する点です

例えば

5年前から株Aに投資していたとします

普通に配当利回りを計算すれば

・現在の株A → 株価1万円・配当金500円で配当利回り5%
・5年前の株A → 株価3万円/配当金1,500円で配当利回り5%

であり、

現在も5年前の株価も利回りは《5%》で変化はありません

しかしYOCで見るのは

初回購入時から見た配当利回り』であるため、

正しい計算式は

  • 1,500円 ÷ 10,000円 = YOC配当利回り《15%

となります

投資に知識のある方なら、

配当利回り15%なんてどこの詐欺銘柄だよ(笑)

と思われるかもしれませんが

10年、20年単位で長期投資されている方は

企業の成長によっては実現可能かもしれません

また、

YOCが高くなる理由としては

・購入する時の株価を下げること
・購入した後の株が増配してること

この2つが考えられます

長くなったので話をまとめると、

株価の値段に関わらず投資家毎の

買値に対する配当利回りを表す指標がYOCなのです

YOCを知ることで自身のこれまでの配当利回りや

これからの投資配分を調整することに役立ちます

しかし、

YOCは高ければ良いというわけではありません

YOCの注意点

まず、

YOCが高い銘柄について考えてみましょう

先程のおさらいですが、

過去の自分の投資額を現在の配当金で割ると

対象銘柄のYOCが出るという話でしたね!

という事は、

一般的にこの数値が高い銘柄は配当金の伸び率が高い成長株を指します

成長株とは、

初めのうちは配当利回りが少ないのですが

時間経過で徐々に増配されていく銘柄をいいます

身近なもので言えば、

子供が大人になるようなものですね

具体的な例では

JT株(日本たばこ産業)》が挙げられます

10年間での株価の値動きを見てみると、

・2010年 → 株価1,642円・配当金29円で配当利回り1.76%
・2020年 → 株価2,172円・配当金154円で配当利回り7.09%

更にこの数値をYOCで見てみると

  • 154円 ÷ 1,642円 = YOC配当利回り《9.37%

となります

今でこそ高配当株になりましたが、

昔は2%に満たない配当利回りだったのですね…

正直驚きです

これを長く長く持っていた人は

上記のYOCの恩恵を受けれているというわけです

ここで話を戻しますが

それではなぜ、

YOCが高いだけではいけないのでしょうか?

結論から言うと、

YOCが高くても株価の下落でトータルリターンが下がってしまうからです

長期投資の大前提として、

投資期間全体で見て配当金額を最大化しなければなりません

仮に20年間投資をしていて、

最初の10年でリターンが良くても、残りの10年で大損していては

ぴえん🥺』

って話ですよね…

一時的ではなく投資期間全体での配当金額

これが重要になってきます

では、

これを踏まえて先程の《JT株》を見てみましょう

青色の棒グラフは『配当金の推移』

赤色の折れ線グラフは『株価』

を表しています

青色のグラフだけ見れば高配当株と言われるだけあって見事な《右肩上がり》です

2004年に買った方のYOCは異様に高いはずですね

しかし、

赤色のグラフでは《山あり谷あり》な推移となっています

1番山が高い2015年では【一株あたり4,814円】だったのに対して、

2020年現在では【一株あたり2,172円】まで下落しています

何が言いたいのかと言うと

配当金だけで見れば良い銘柄も大幅な株価の下落が見られる場合、

トータルリターンがマイナスになる可能性がある

ということです

先日お話した『EPS』同様↓

高ければ良いというわけではないのです



まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は個別株投資の基礎シリーズから『YOC』をお伝えしました

重要な内容ですのでおさらいしておきましょう!

  • YOCは、配当金を《投資原価(買った時の金額)》で割った数値
  • 簡単にいうと、買った株の金額(=買値)に対して貰えるお金(=配当金)の割合
  • 《計算式》YOC = 配当金(現在値) ÷ 投資原価
  • YOCが高くなる理由としては、
  • ①購入する時の株価を下げること
  • ②購入した後の株が増配してること
  • ただし、YOCは高ければ良いというわけではない
  • 長期投資の場合、
  • YOCの値が高くても暴落していてはトータルリターンがマイナスになる可能性がある
  • 一時的ではなく投資期間全体での配当金額が重要

結論、

増配が見込める企業を割安時に購入してYOC率を上げれば、将来に受領する配当金が増えていく

こんな感じですね!

YOCの知識を身につけて、

皆さんの今後の株式投資/資産運用に役立てて下さいね!

これからも投資初心者の方向けに情報発信していきます

繰り返し『見て』ひたすら『行動』していけば、

皆さんの金融資産は確実に増えていきます

少しづつでも行動して、自由な人生を目指しましょう!

ここまで参考になれば嬉しいです

では、また次の記事で~

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