【投資】貧富の差が拡大する?21世紀の資本と『r > g』を具体的に解説!

投資



皆さんこんにちは!

ゆきかぜです

前回は『複利』、前々回は『ドルコスト平均法』と投資において重要ですが

分かりにくい用語を分かりやすく解説しました

ということで、

今回も初心者向けに投資に関する用語を分かりやすく解説していきます!

早速ですが皆さん、

r > g(アール大なりジー)』って聞いたことありますか?

投資を始めていくと

投資家やインフルエンサーがこの用語を使ってお話しされているのを

1度くらいは目にすることになります

実際、現代社会を生きていく上で『r > g』は

非常に重要な考え方です

この記事では

r>gについて
・ピケティ氏の15年に及ぶ調査結果と「21世紀の資本」の考察 
・これらを踏まえて、自分たちは今後どうしていくべきか

をお話ししていきます

これから投資を始めたい!

r > gってぶっちゃけよく分からない!

という方は、是非最後までご覧ください

それでは見ていきましょう!



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r > gとは?



では、早速結論からお話します

r > gとは、

資産運用で得る利益の伸び率の方が、働いて稼ぐ利益より大きい

ということです

それぞれのアルファベットが示す内容は

・r = 資本収益率
・g = 経済成長率

を指します

実際、直近200年の世界の平均値を見てみると

経済成長率(g)は1~2%までの成長に対し、

資本収益率(r)は、4~5%も成長しています

この数字に関しては歴史上、

gがrを上回ることはありませんでした

この指標から読み取れるのは

資本家と労働者の格差拡大であり、

労働による利益の向上だけでは格差を埋めることはできない

ということです

また、経済成長率(g)の成長した理由は

  • 人口増加
  • 技術の進歩

が主な原因と言われています

となると、

人口減少傾向にあるの我が国は

非常にまずい

ということも読み取れます

うーん、よく分からん…

という方のために

めちゃくちゃ簡単に言うと

要は、投資をせずに労働をしているだけでは格差が広がり続けるということです

かなりアバウトですが

そんな感じで考えて貰えば良いでしょう

さて、

このr > gを説明する上で必ず紹介するべき

』と『人物』がいますので

続いて紹介していきます



トマ・ピケティ氏と『21世紀の資本』



冒頭に答えを書いていますが

r > gの根幹である『』と『人物』…それは

トマ・ピケティ氏 (出典:Wikipedia)

こちらの経済書“21世紀の資本”と、

著者の“トマ・ピケティ”氏です

ピケティ氏はフランス人経済学者で

とにかく経歴がすごいです!

以下の図で簡単に紹介しておきます

トマ・ピケティ氏について

上記の経歴を見ても凄い人物であることがわかりますが、

何よりもこのr > gを証明するために

20ヶ国の経済推移を200年に遡って調べた

という力の入れ具合が凄いですね…

かけた時間も15年間と並の経済学者とはレベルがダンチです

その15年間の集大成が「総ページ数728ページ」に及ぶ

この経済書、“21世紀の資本”というわけです

728ページも読めない!

って方は、

以下のような漫画版もありますので、

気になった方は手に取って見て下さいね

さて、ピケティ氏ですが

こんな考え方(世界観)を持っています

資本主義の格差はしょうがないけど、

世襲資本主義社会」はよくない!

経済成長だけに頼らず、世界規模での累進課税をするべき!

ということで、色々な難しい言葉が出てきていますが

ピケティ氏の主張を簡単に箇条書きにすると

  1. 資本主義自体はOK!
  2. ただし、金持ちの家の資産を世襲で引き継ぐのはダメ
  3. 経済成長も大切だけど、世界のお金持ちから資産を集めて分配しよう

って感じですね

この中で『世襲資本主義社会』という難しい言葉が出てきましたが、

頭についてる「世襲」といえば、政治家を連想させるワードですよね

親が子に政治家を引き継がせるって話です

それと同じで

親の「資産」を代々引き継ぐ資本主義

にピケティ氏は反対しているのです

それはなぜか…

世界一の経済大国、『アメリカ』を例に出してみてみましょう



アメリカで見る世襲資本主義社会



まずは、以下の図をご覧ください

アメリカの資産運用で得た利益の分配図を作ってみました

アメリカの資産運用利益の分配図

この図の説明をすると

100%の資産の内、

70%もの大金をわずか10%の超富裕層が獲得し、

30%の少ない資金をその他90%の人で分けるという

えげつない現状があります

要は、

労働者が汗水たらして働くよりも、少数の超富裕層が自身の大金を資産運用した方が儲かる

ということですね

これが、お金持ちはよりお金持ちに貧乏人はより貧乏になり格差が広がっていく仕組みです

悲しいことですが、これが現実です

そこでピケティ氏は

  • 貧乏な家の子供に才能があったとしても、お金が無くてその才能を活かせないのは『人類全体』で見て損をする
  • 金持ちの子は金持ちに、貧乏人の子は貧乏になるような『運命で勝敗が決まる』というのは不平等である

と主張しているわけです

今までの経済学者は

この格差は、労働者がもっと頑張って働けば取り返せる!

と半ば根性論のような主張をしていましたが

ピケティ氏は『そんなことでは格差は縮まらない!』反論してきました

ここが決定的な差なのですが、

ピケティ氏は200年遡った膨大なデータを調査したのに対し

他の経済学者たちはせいぜい100年ほどになります

実は、この『100年』というのが重要なポイントになります

では皆さん、

ここで問題です

この100年で『世界全土が大きく経済成長する出来事』が2度ありました

それは何でしょうか?

次のテーマで答えと

世界のお金持ちから資産を集めて分配する』具体的な方法を解説していきます

世界的な累進課税制度



…。

はい!

シンキングタイム終了です!

では、

答えを言いますが

第一次世界大戦』と『第二次世界大戦』ですね

戦争は各国の軍備増強による特需が発生し

無理やり経済成長をさせる力があります

また、政府が富裕層への「強制的な資金援助」など

庶民との格差が是正される期間でもあります

経済を成長させるのが殺し合いなんて、皮肉ですね…

で、

話は戻りますが

ピケティ氏は、

この100年の戦争を含んだイレギュラーなデータを組み込んで主張するのはおかしい!

と提言しています

たとえ、経済成長は見込めても

肝心な『資本家と労働者の格差』は拡大していくからですね

それを解決するのが、コチラ!

世界規模での累進課税制度です

要は、超富裕層から

お金を持っているという理由で税金を納めさせよう

という話ですね

日本でも採用されていて、一部の社長さんとかは

稼いだら稼いだ分だけ」僕らサラリーマンよりもたくさん税金を取られています

その税金が

  • インフラ整備
  • 市の公共事業
  • 警察・消防・教育などの運営費

という形で僕らにペイされているわけですね!

…。

と、いうことで

ピケティ氏の「200年に及ぶ調査結果」と「彼の考え方」を解説してきたのですが

結局、僕ら庶民はどうすればよいのか?

これに関して、僕なりに回答を出してみたので

もう少々お付き合いください

サラリーマンから見た『21世紀の資本』の考え方



トマ・ピケティ氏が提言する

21世紀の資本『r > g』についてお話ししてきました

それを踏まえた僕自身の見解としては

大金持ちの大富豪を目指すのではなく、

自分が幸せに生活を送れるだけの資産を用意すれば良い

と思います

その前提として

自分が何のためにお金を増やしたいのか

その目的を明確化する必要があります

その理由なのですが

確かに、

アメリカの図にある上位10%の超富裕層を見て

お金がめちゃくちゃあって羨ましい!

毎日毎日、自分たちが頑張って働いている間に何もせず自分たちよりもお金を貰えるなんてずるい!

と正直思いました

かといって莫大な資産がある彼らに

投資で勝負しても負けるのは目に見えています

だとしたら、

自分がどこまで資産を築けば幸せだと感じれるのだろう?

と考えるわけです

上位10%の大富豪になって

一生かけても使いきれない莫大な資産を持つよりも

程よくそれなりの資産を持っている方が

僕は良いなと感じます

皆さんはどうですか?

資産は1億円くらい欲しい!

という方もいれば、

楽しく生活出来たらそれで良い

って方もいらっしゃるのではないでしょうか?

資本による幸福度は「人それぞれ」です

投資や副業でお金を増やす前に

自分が何のためにお金が必要なのか

これをハッキリさせることが大切だと思います

会社や周りに流されるのでは無く

まずは自分で考える

これで目的が決まれば

行動する

これだけですね

例えば、サラリーマンなら

  • 今の会社でバリバリ働いて出世を目指すもよし
  • 転職して好きな仕事・興味のある仕事・今より給料が高い仕事をするもよし
  • 僕みたいに節約・副業で出来たお金を投資に回して確実に資産を増やしていくもよし

皆さんが幸せだと感じる方法を取れば

それが皆さんの最善なのです

以上、

サラリーマンである僕なりの『r > g』の考え方でした!

まとめ



いかがだったでしょうか?

今回は『r > g』を掘り下げてお話してきました

いや~長かったですね…

この記事を書くのに2日かかったのは内緒です(笑)

大切なことなので、

忘れないようにおさらいしておきましょう!

  • r > gとは、資産運用で得る利益の伸び率の方が、働いて稼ぐ利益より大きいということ
  • rは資本収益率、gは経済成長率を指す
  • トマ・ピケティ氏の考え方は以下の三つ
  • 資本主義による多少の格差は良い
  • ただし、世襲資本主義社会には反対
  • 世界規模での累進課税をするべき
  • 実際、庶民が必死に働くよりも大富豪が自身の資産を運用したほうが稼げる
  • r > gを目指すには、資本家(投資をする)にならないとダメ
  • ただし、それ以前に自分が目指す目的を明確化することが大切

こんな感じですね!

r > gは努力次第でサラリーマンでも目指せます

有名な方で言うと

三菱サラリーマンさん“がそうですね!

彼は、

給料の8割』を米国高配当株投資に回して

着々と資産形成し、30歳になられた時にアーリーリタイアされました

勉強して行動し続けた結果ですね!

いつも言っていますが

知識は力なり…

ただし、

学んだ知識を使わなければ、何もしてないのと一緒

ということです

僕もr > gになれるように毎日行動しています

皆さんも少しづつでも行動し

自由な人生を目指しましょう!

以上、参考になれば嬉しいです

ではまた次の記事で~