【事件】歴代2位の投資詐欺事件!ジャパンライフ預託詐欺の手口とは?

投資

皆さんこんにちは

ゆきかぜです

本日はタイトルにある通り

ジャパンライフ株式会社預託詐欺事件

に関してです

だいぶ前の内容ですので新聞やニュースで見られた方も多いと思いますが、

これから投資を始める方、もう投資を始めている方

どちらの方にも重要な話になります

地雷を踏まないためにも最後までご覧頂きますと幸いです

では見ていきましょう

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ジャパンライフ株式会社とは?

まず、ジャパンライフ株式会社について簡単にまとめてみたのでご覧下さい

  • 1975年 会社設立
  • 2003年 預託商法を開始
  • 2007年 山口隆祥取締役の娘、山口ひろみ氏が社長に就任
  • 2014年 消費者庁から書面による行政指導
  • 2015年 消費者庁による立入検査
  • 同     年 通信販売を廃止、店舗販売のみへ
  • 2016年 行政処分
  • 2017年 3月、11月、12月にそれぞれ行政処分
  • 2018年 破産手続き
  • 2020年 9月18日、山口隆祥元代表とその他幹部ら14人を詐欺容疑で逮捕

いや~

ヤバすぎですね

この年表では計4回も行政処分くらってます

ちなみに年表には書いていませんが、2017年の行政処分くらってから東京の某ホテルで1,000人以上の顧客を相手に健康器具の売り込みを行っています

しかも、山口隆祥元代表が自ら実演する徹底ぶりです

この産業は凄いことになる』だの

過去に売上30億円いきました』だの

聞いてるとなんとも胡散臭い話ですね

自身の会社が倒産寸前にも関わらず、それを隠して資金調達した詐欺容疑で今回逮捕されました

山口隆祥元代表については、

やる事がえげつなくて(モラル的に)記事にできませんので興味ある方はWikiでご覧下さい

ジャパンライフの詐欺手口

このジャパンライフ株式会社は健康器具や栄養商品の販売を行い、

それを貸し出すことによる『預託商法』で利益を出していました

預託商法というのは、

お客さんが買った商品を販売者側が運用し、そこで出た配当金等の利益をお客さんが受け取る仕組みです

ちなみに預託商法は近いうちに法改正されるようですが、まあ当然ですよね

今回の預託詐欺では『腰痛に効くレアメタル磁気治療器』を謳った詐欺商品を個人に1台6万円から箱売り600万円で売りつけています

分かりやすく対話形式で説明しますね

…。

ジャパンライフ『ご購入ありがとうございます。ところでこの商品、箱買いしてみませんか?

お客さん『ひとつあれば十分でしょ?(笑)』

ジャパンライフ『お客様が使うのではなく、安く借りたい別のお客様に貸し出すのです

お客さん『どういうこと?』

ジャパンライフ『買ってくれたこの機器を我々に預けてくれれば、他のお客様へお貸し致します

ジャパンライフ『そして貸して頂いたマージン(利益)としてそれに値する分の年利6%をお渡しします

お客さん『なら箱買いしてたくさん貸したら稼げるってこと?』

ジャパンライフ『はい、なのでこちらに契約下さい

…。

これを『レンタルオーナー契約』と言う名で営業していました

意味のないものを原価の数十倍で売りつけて投資させる

これが今回の詐欺事件の手口です

同様の詐欺事件

題名に歴代2位とありますが、

これに似た事件を2つ程紹介したいと思います

安愚楽(あぐら)牧場事件

2011年に起きた日本で最も巨額な投資詐欺事件です

事件の概要は、繁殖用の牛のオーナーとして出資すれば毎年生れる子牛の売却代金で多額のリターンが貰えると謳ったものです

被害者は黒毛和牛委託オーナーの約73,000人、被害総額は4,200億円に上りました

この時取られた『オーナー制度』は特定商品預託法に基づいたものですが、

自転車操業のような騙し騙しの経営をしていった結果、4330億円の負債を抱えて倒産しました

当然、大幅赤字なので出資者への弁済率も5%以下(1000万円投資した場合、50万円の返済)となってしまいました

豊田商事事件

1980年~85年に起きた戦後初の巨額投資詐欺事件です

事件の概要は、金の地金を用いた投資を勧めて出資させ、月々にそれに見合った配当金を集めた資金から出す典型的なポンジスキームでした

契約時に金の現物は渡さず、金を保有する『預かり書』のみをお客さんに渡し、

あたかも自社倉庫に現物があるように見せたペーパー商法でした

被害者はお年寄りを中心に約30,000人、被害総額は2,000億円に上りました

こちらも自転車操業をしていたため資金繰りが出来なくなり会社は倒産、社長は逮捕される前に文字通り公開処刑されました

詐欺に引っかからないようにするには

では投資詐欺に合わないためにはどうすれば良いのか?

まず『虫の良い話には乗らないこと』です

絶対儲かる』とか『皆さんやられてますよ

は詐欺の上等文句です

絶対儲かるなら『あなたがやれば?』って話ですよね

たまにTwitterのDMとかで『あなただけにお伝えしています』と送られてくる方もいらっしゃるかと思いますが

それも詐欺です

そもそも人間の心理として本当に儲かるなら、誰にも言いませんよね

競合を増やすだけでメリットありませんし(笑)

気をつけましょう!

そして『過大な宣伝に惑わされないこと』です

豊田商事も今回のジャパンライフ株式会社も大物俳優などの有名人を広告塔にしたCMを打っています

あの有名人が宣伝しているし…

という考え方は危険です

なぜなら、その有名人も会社の実態を知らない可能性があるからです

豊田商事はそれで被害が広がりました

情報社会の今でこそ信じられませんが、当時は『テレビ=正しい』みたいな風潮があったようです

正しい知識を身につけて騙されないようにしましょう!

最後に『元本保証で高利回りの商品は信用しないこと』です

正直な話、この世の中に絶対潰れない会社はありません

潰れにくい』会社はあってもです

極端な話、地球に巨大隕石がぶつかって地球が無くなれば全ての会社も文明と共に滅びますよね?

そういう事です

元本保証を謳っていても、会社が倒産すれば預けたお金は戻ってきません

事実、このジャパンライフ株式会社も元本保証を謳っていましたよね

それから、高利回りにも注意です

別の記事で投資の平均利回りは3%~4%、良くて5%とお話しました

これが10%とか15%などと言われたら、それは間違いなく詐欺です

目先の利益に囚われずに、投資の基本

分散投資』を思い出しましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか?

本日は初めてトレンド記事を書いてみました

今回の内容をまとめておくと、

  • ジャパンライフの詐欺手口は預託商法
  • 預託商法とは、出資者の商品を販売者側が運用し、出た利益を出資者が受け取る仕組み
  • 安愚楽牧場事件も豊田商事事件も預託によるポンジスキーム
  • 預託商法は近々法改正が入る
  • 騙されないためには、以下の3つを意識する
  • ①虫の良い話には乗らない
  • ②過大な宣伝に惑わされない
  • ③元本保証で高利回りは信用しない

こんな感じですね

残念ながら、今回の事件で詐欺に合った方にお金が戻ってくる確率はかなり低いです

詐欺師はお金が無いから詐欺を働くわけで、捕まったとしても被害者にお金が戻ることはほぼありません

ないところからお金は出ませんよね

これは安愚楽牧場事件の弁済率5%が物語っています

例え戻ったとしても、ほんのひと握りです

だからこそ、金融リテラシーを上げて自分の資産を守れる力をつけましょう!

詐欺に合わないように自己防衛する事が大切です

自分は大丈夫…

そう思っているあなたが1番危険かもしれませんよ?

ここまで参考になれば嬉しいです!

ポンジスキームについてはまた別の記事で紹介したいと思います

次回はNISAとつみたてNISAについて解説しますね

ではまた次の記事で!

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